kazu_1995’s diary

北の高専→大学生→院生→社会人のブログ

TeXでの下付き文字(添字)を簡単に出力する

MOSFETの諸特性R_{\mathrm{DS(ON)}}I_{\mathrm{D}}P_{\mathrm{D}}オペアンプでのV_{\mathrm{OS}}I_{\mathrm{B}},電源を示すV_{\mathrm{CC}}というように下付き文字をつける変数が多々存在します. これらの下付き文字は一般に端子名や状態が用いられることが多く,例えばR_{\mathrm{DS(ON)}}だと,ON状態のときのドレイン・ソース(Drain・Source)間抵抗が語源です. この変数自体には書体が指定されていて通常イタリック体(斜体)を用います.一方,下付き部は名称であるためローマン体(立体)が用いられます.

これをTeXにて再現しようとすると,

$ R_{\mathrm{DS(ON}} $

と書く必要があり,大変面倒です.

そこで今回は,マクロ(\newcommand)を用いてもっと簡単に出力できるようにしてみたいと思います. プリアンブル部に以下を書くだけです.

\catcode`_ = \active
\newcommand_[1]{\sb{\mathrm{#1}}}

まず1行目で,下付き文字(カテゴリーコード8)の操作を行えるようにします. 次に2行目で,本文中(ただし数式モード中に限る)にtest_hogeのような文章が出現したとき,hogeの部分をローマン体にするようにします.\sb_と同じ役割を示し、hogeをtestの下付き文字になるようにします.

あとは本文中で,

$ R_{DS(ON}} $

と書けば, R_{\mathrm{DS(ON)}}のように出力されます.